目次
※この記事は次のブログを翻訳したものになります。
原文:elasticsearch 1.4.1 and 1.3.6 released
本日、Lucene 4.10.2をベースにしたElasticsearch 1.4.1と、バグフィックスリリースである、Elasticsearch 1.3.6をリリースしました。 ダウンロードおよび変更リストはそれぞれ次のリンクからアクセスできます。
- 最新ステーブルリリース:Elasticsearch 1.4.1
- 1.3.x系バグフィックス:Elasticsearch 1.3.6
過去のリリースに関するブログ(公式)はこちら。
すべての変更については1.4.1のリリースノートおよび1.3.6のリリースノートをごらんください。 以下では、重要な変更について紹介します。
shard allocation
Elasticsearch 1.3.0で、disk based shard allocationが
デフォルトで有効になっています。
もし、ノードのディスクの使用量がlaw
で指定された値(85%)を超えた場合、ノードにはシャードが配置されません。
また、high
で指定された値(90%)を超えた場合、シャードを他のノードへ移動します。
Elasticsearch 1.4.1では、disk based shard allocationに3つの改良が追加されました。
- ディスク使用量のチェックはシャードがクラスタに配置されるタイミングでのみ実施していた。現在は60秒ごとに使用量をチェック。(#8270)
- ディスクフルメッセージは
DEBUG
レベルでログに出力されていました。なぜ、新しいシャードが配置されないのかを説明するのが困難でした。現在はWARN
レベルで30秒ごとにログに出力されます。(#8382) - 以前は、シャードをもう一つのノードへ動かすべきかどうか決めるとき、allocation deciderはノードにあるシャードのサイズを考慮するだけでした。現在は、動かされるシャードのサイズも考慮します。これにより、必要最小限のシャードの移動量となります。(#8569)
parent/child and nested documents
Elasticsearch 1.4.0で、parent/childとnestedドキュメントに対して(新しいセグメントを開くときに)固定長ビットセットフィルタを構築しキャッシュしました。クエリ、フィルタおよびAggregationを常に速くするためにです。
多くのnested
フィールドを持つユーザにとっては、以前のバージョンよりもヒープの使用量が大きくなってしまいました。
nested
aggregationによって処理されるドキュメントの順序を変更すること(#8454)によって、固定長ビットセットフィルタが子のドキュメントに対して必要でなくなりました。
現在は、親のドキュメント(つまり、nestedではないドキュメント)を表すフィルタのみをキャッシュしています。これにより必要なキャッシュ空間のサイズを減少しました。(#8414、#8440)
date ranges
2つの日付範囲に関する問題がこのリリースで修正されました。
1つ目は、日付を丸めるかというものです。例えば、timestamp
フィールドに1秒の解像度の値があるとします。
{"lt": "2014/11/26||/d"}
というrange
フィルタは2014/11/26 00:00:00
未満のタイムスタンプのデータを結果として返しました。
しかし、lt
をlte
に変更した場合、2014/11/27 00:00:00
以外の値も含めたいです。
以前は、lte
は2014/11/27 00:00:00
のタイムスタンプも含めてしまっていました。現在は、想定通りの動作をします。(#8556)
2つ目のバグは日付の範囲条件にnow()
を利用したaliasとpercolatorフィルタです。
now()
の値を、フィルタが作成したタイミングで決定していました。フィルタが実行されるたびに更新せずにです。
#8534で、now()
はaliasとpercolatorで想定通りの動作をします。
試してみてください。
ぜひ、Elasticsearch 1.4.1をダウンロードして、試してみてください。 そして、感想をTwitter(@elasticsearch)などで教えて下さい。 また、問題がありましたら、GitHub issues pageで報告をお願いします。
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