目次
Elastic stack (Elasticsearch) Advent Calendar 2018の1日目の記事になります。
ちょっと遅れちゃいました。。。 まだ、1ヶ月を残してますが、簡単に今年起こったことを振り返ってみようと思います。毎年恒例ですね、ここ数年。
Elastic Stack 6.2.0リリース(2月)
APMがGAリリースされ、Beats monitoring UIも追加されました。Stackとしての統一度がちょっとずつ上がってきた感じですね。 Kibanaのホーム画面(左メニューのKibanaアイコンをクリックした時)にデータ登録のチュートリアル的な画面が追加されています。 特にBeatsを利用する時の流れが簡単にわかるのがいい感じです。Metricsなどはローカルでちょっと試すのにも簡単な流れですので、ぜひ一度やってみてもらいたいなと。 個人的にはtermsを使ったパイチャートで、その他の数値がどのくらいあるかといった表示ができるようになって、やっと帰ってきた!(Kibana 3の頃にはあった機能)という印象でした。
Elastic{ON}18開催(2月)
第4回目のユーザーカンファレンスがSFで開催されました。 今年のキーノートが今年最大のニュースですね。 X-Packのコードの公開が発表されたのがこの時でした。 個人的に今後もオープンソースに携わっていきたいと思いながら日々働いていますが、 Elasticのオープンソースへのこだわりと、シンプルな考え方を再確認して素晴らしい会社で働けてるなーと。 商用のソースコードを公開してユーザーや顧客の皆さんとより良いものを作っていきたいという形ですので、今後もよろしくお願いします! キーノートの動画はこちらからご覧いただけます。
そのほかにも次のような発表が行われました。
- SQL for elasticsearch
- Canvas
- Elastic App Search(旧Swiftype)
Elastic Stack 6.3.0リリース(6月)
2月末のElastic{ON}で発表されたX-Packのコードの公開にはやはり時間がかかりました。 有償コードのリポジトリとの統合やライセンスの変更、テスト環境などなど、色々大変だったみたいです。 ようやく公開され、ベーシックのライセンスの扱いなども変わり、より使いやすくなったのがこのタイミングです。
- X-Packをプラグインとしてのインストールが不要に
- ベーシックライセンスがデフォルトでONに。6.3から登録などが不要に。
- Apache 2.0ライセンスの部分のみのディストリビューションも別途ダウンロードできるようになどなど
日本でもリリースウェビナーをやりました。ご覧いただけましたかね?
Elastic Cloud Elasticsearch Serviceがより使いやすく(8月)
これまでは、メモリとストレージの比率だけしか指定できなかったのですが、 このリリースで様々なユースケースに応じた組み合わせが可能になりました。 CPUやメモリリソースよりもストレージを大きくしたりなどです。 専用マスターノードを追加できたり、待望の機械学習(Machine Learning)が提供されたりと色々と変更があり使いやすくなったかと。 昔からよく聞かれる、Kuromojiなどのカスタム辞書を登録する機能もあるので、Elastic Cloud便利です。 ご存知ない方は、14日間のトライアルもありますので試していただければと!
Elastic Stack 6.4.0リリース(8月)
フィールドエイリアスや韓国語のアナライザーがElasticsearchに追加されました。 Kibanaはデザインがここからさらに少しずつ変更が入ってたりします。 Elastic UIフレームワークと呼ばれるデザイン用のライブラリが、ElasticのプロダクトのUIに取り込まれていってる感じです。統一感が取れてきてますよね。私が開発しているAnalyze UIのプラグインにも取り込みました。 あとは、マイクロソフトのde:codeで話をさせていただいた、Logstash向けのAzure Moduleがリリースされたのもこのバージョンでした。AzureのEvent Hubからデータを取り込んで、SQLデータベースのモニタリングや、ユーザーの認証などをとってKibanaで可視化するものです。
もっとも気に入っているのはサンプルデータの登録が簡単になったことです。これまでは、KibanaとElasticsearchを用意した後に、データを入れるためにFilebeatなどを使ってから、ようやくKibanaで遊べるという形でした。 6.4からは、ElasticsearchとKibanaを立ち上げて、Kibanaのホーム画面の「Sample Data」のリンクを押した後に、「Sample flght data」の「Add」ボタンを押せばKibanaからデータが登録されます(サンプルデータについてはこちら)。とりあえず触ってみたいという方への敷居がさらに下がったのではないかなぁと。
Elastic認定エンジニア第1号(8月)
認定制度も始まりました。Elasticsearchの知識、経験を問われるテストを受けていただき、合格すると認定されるというやつです。 なんと、社外で世界初の認定エンジニアがアクロクエストの吉岡さんでした(上記ブログ参照)。 私もトレーナーやってるのもあり、慌てて認定をとったりしましたw。 認定テストは筆記ではなく、実際に作業をするテストなので実践的です。 トレーニングの受講が必須ではないのも面白いなぁと思いました。 トレーニングや認定エンジニアに興味がある方は、Elasticのトレーニングのサイトをご覧ください。 1月末にはまた、日本語でElasticsearchのトレーニングも開催されます!
Elastic Cloud Enterprise 2.0リリース(9月)
Elastic Cloud Enterpriseをご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。 Elastic Cloudの裏側で利用しているクラスターの起動などの仕組みを製品として提供しているのがこちらになります。 Elastic Cloudで機械学習や様々な構成ができるようになったものがリリースされたのがこの2.0です。 複数のElasticsearchクラスターを管理したい場合には、こちらが便利なツールになってるんじゃないかなぁと。 部署ごとにクラスターを提供するといったことが可能になるので、乱立する前に利用するのも便利かなーと。
ニューヨーク証券取引所で株式を公開(10月)
日本語でブログ(10月)
Elasticsearchの運用に関する典型的な4つの誤解というブログを書きました。4年も働いてるのに、会社のブログに翻訳以外で書いたことなかったので。。。 Twitterや勉強会、ブログ記事などで見かけるよくある誤解に関する記事を書いてみました。 Elasticは英語のブログも活発に書かれているのですが、今後もこのような形で日本語でのブログも頑張りますので、 読んでみたいものなどあればコメントいただければと。
まぁ、弊社の大輪は色々書いてるんで、私がもっと頑張れって話ですかね。。。
Elastic Stack 6.5.0リリース(11月)
昨日(11/30)のウェビナーでも話をさせていただきましたが、Elastic Stack 6.5は「本当にマイナーリリース???」と思うほど盛りだくさんの機能がリリースされました。
- インフラUI、ログUI
- Elastic APMの分散トレーシング対応
- Java & Go APM Agent GAリリース
- Cross Cluster Replication
- ODBCドライバー
- Kibana Canvas
- Kibana Spaces
- Data Visualizer for files
- Functionbeat
- LogstashのApp Search output
リストアップしただけでもこれです。45分のウェビナーでは伝えきれてないなぁとも思ってますので、何か検討しようと思います!
Elasticsearch勉強会(3月から12月)
今年は、6回の勉強会を開催(1つは12月19日開催)しました。 9月からは、ユースケースなど、もっと参加者の皆さんの興味があることにフォーカスしながら開催をしてみ始めました。 参加しやすくなってればいいのですが。。。 そろそろまたアンケートをとったりして、参加しやすいか、どんな改善がしてほしいかなどを聞きたいなと思っています。
12月はもっと皆さんと喋りたいなということで、スピーカーなしの「LT&忘年会」にしてみました。 私やElasticのものも参加するので、ぜひ色々聞いたり、他のコミュニティの方達の使い方を聞き出して、 新しい発見をしていただければなーと思います。LTでスピーカーの練習をするってものありですよ!(まだ誰も応募してくれてない。。。) 発表することで、フィードバックがもらえて、自分の使い方に自信が持てたり、その他の視点を得ることができると思いますので、 ぜひ発表してみていただければと。
12月のjohtani出没イベント
12月は以下のイベントにブースを出してます。イベントに参加される方ははぜひブースにお立ち寄りください!!
- 12/4-5 : Japan Container Days - 東京
- 12/8 : OSC福岡 - 福岡
- 12/15 : JJUG CCC 2018 Fall - 東京
- 12/19 : 第27回Elasticsearch勉強会 - 東京
なんか、忙しそうだな。。。
まとめ
駆け足でしたが今年を振り返ってみました。 今年も色々ありましたが、今後もよろしくお願いいたします。
さて、Elastic Stack Advent Calendar 2018は今日から25日まで続きます。こらからの記事を楽しみにしています!
ということで、次はkaibadash@githubさんの「ぼくの考えた最強のElasticsearch index設定を最強にわかりやすく書くぞ!!!」になります。お楽しみに!
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