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2月のElastic社のブログですが、Enterprise Searchとこれまで呼んでいた製品をWorkplace Searchという製品名に変更し、App Searchなどを含む製品群をEnterprise Searchという名前に変更しました(ちょっとややこしい)。 Workplace Search自体はまだβ版という位置づけですが、ダウンロードして試すことが可能です。
きちんと触ったことがないので、ちょっと触って見ようかなと思い、何回かに分けてブログを書いてみます。まずは概要とかから。
Workplace Searchとは?
Elasticsearchをバックエンドに利用するElastic社が提供するアプリケーション(ミドルウェア?)の1つです。
もともとはSwiftypeという会社が作っていた、Site Search、App Searchと同じような系列で開発されている統合検索の検索エンジンミドルウェアという感じです。 製品ページを見るとわかりますが、様々なデータソースから、データをクロールしてElasticsearchに保存することで、統合された検索を提供することができるようになる製品です。 最近は会社のドキュメントがさまざまな場所(Google Drive、Saleseforce、GitHub、Dropboxなど)に保存されています。 それぞれで検索窓などはありますが、1箇所で検索することで横断的に検索でき、仕事の効率があがりますよね?ということで作られている製品です。
提供(利用)方法は?
今後の提供方法としては、Elastic Cloudで利用できるSaaS形式のものと、独自に(クラウドのコンピューティングエンジンやオンプレのサーバーなどで)Workplace Searchのアプリを起動する方法(オンプレ版)があります。後者の場合は、Elasticsearchのクラスターを用意する必要があります。なお、後者の場合、Elasticsearchのサブスクリプションのプラチナライセンスが必要になるようです(ダウンロードページに記載あり)
まだ、β版という位置づけなので、今後どのように変更されるかはわかりませんが、今回は2020年5月1日時点でのベータ版(7.6.0)を元にどんなものかを紹介します。現時点で利用できるのはβ版のオンプレ版で、MacやLinuxで利用可能です。
ダウンロードとインストール
ダウンロードページにインストール方法などの記載があります。
インストールして触って見るところはまた後日。
ライセンス、価格は?
まだ不明です。SaaS版の提供はまだです。 オンプレ版については少なくとも、Elasticのサブスクリプションのプラチナが必要になります。こちらは、価格は公開されていません。Elastich社もしくはパートナー企業での問い合わせが必要になります。 (たぶん、ドキュメントレベルのセキュリティとかSSOとかの仕組みがプラチナで提供されているのでそのあたりを使っているのでは?と想像してます。)
想定できそうな用途は?
社内の文書検索でしょうか。ただ、いわゆる昔ながらのエンタープライズサーチと呼ばれている、社内のファイルサーバーなどの文書検索ではなく、クラウドサービスを複数利用している会社が利用する想定になっています。
例えば、開発者は社内Wiki(Confluence)で社内文書を書き、Issue管理にはJIRAやGitHubを活用しており、ただ、社内での説明にはGoogle Driveを利用しているといった場合です。こういう場合、あの機能についての説明や資料ってどこだっけ?というので、あちこち探し回ったりしないといけないです。また、営業部門やサポート、マーケティングなどが絡んでくると更に、SalesforceやZendeskといったデータソースも出てきます。 情報が散らばっていて、それらを探し出したりまとめるだけで時間を取られている場合などに便利かもしれません。
次は?
実際にインストールしてから起動して、どんな感じで使えるのかといったところを見て、どんな機能が提供されているのかを見ていこうと思います。
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