目次
今回はソースのダウンロードとビルドについてです。
最新版のソースを利用したり、JavaDocを見たい場合はソースをダウンロードしてからビルドすることになります。 ソースのダウンロードからビルドまでの手順について説明します。
まずはソースのダウンロードです。
$ mkdir ~/work
$ cd work
$ svn co http://lucene-gosen.googlecode.com/svn/trunk/ lucene-gosen-trunk
$ cd lucene-gosen-trunk
ダウンロードしたソースは次のようなディレクトリ構成です。
.classpath | Eclipse用ファイル |
---|---|
.project | Eclipse用ファイル |
.settings | Eclipse用ファイル |
AUTHORS | 作者のリスト(Sen、GoSen) |
CHANGES.txt | lucene-gosenにおける更新履歴 |
COPYING.LGPL | ライセンス |
README.txt | Readme |
build.xml | Antのビルドファイル |
dictionary | 辞書コンパイル用ディレクトリ |
docs | APIドキュメント用ディレクトリ |
lib | ライブラリ |
prettify | Google Code Prettify用ディレクトリ(APIドキュメントでの色づけ用) |
src | ソースコード |
また、辞書やソースのコンパイルにはAntを利用します。 通常利用するAntのタスクには次のようなものがあります。
clean | プロジェクトのクリーンアップ |
---|---|
build-dic | 辞書のコンパイル(辞書のダウンロードも行う) |
jar | jarファイル生成 |
dist | 配布パッケージの生成(2つのjarファイル生成) |
javadoc | JavaDocの生成 |
jarファイルの生成までの大まかな流れは「javaソースのコンパイル」~「辞書のダウンロード」~「辞書のプレコンパイル」~「辞書のコンパイル」~「jarファイルの生成」となります。 Antのタスク以外にjarファイルを生成する場合に利用するオプションは以下の通りです。
-Dproxy.host | プロキシのホスト |
---|---|
-Dproxy.port | プロキシのポート |
-Ddictype | 辞書の指定(指定可能なものは次の通り。naist-chasen、ipadic) |
以下はNaist-Jdicのjarファイルを生成するコマンドの実行例になります。プロキシサーバを利用する環境の場合は-Dproxy.hostと-Dproxy.portも指定してください。(※認証が必要なプロキシの場合はAntのビルドファイルを修正する必要が出てきます。)
$ ant -Ddictype=naist-chasen
jarファイルはdistディレクトリに生成されます。 これで、jarファイルが利用できるようになります。
次回は、ipadicとNaist-chasenの辞書の違いとカスタム辞書を利用する方法について書こうと思います。
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