2015年のElasticsearch

Posted by johtani on Friday, December 25, 2015

目次

今年最後のAdvent Calendarとなります。

この記事はElasticsearch Advent Calendar 2015の最終日のエントリです。

簡単に今年の変遷を、Elasticsearchをベースに振り返ってみようかと思います。

Kibana 4リリース(2月)

いきなり、Elasticsearchではない話題ですが。 AggregationベースのKibanaがリリースされました。 画面が黒くないというので、話題になりましたw 12月末時点では、4.3.1になっています。 Sub Aggregationによる強力なグラフ表示や異なるインデックスに対するグラフを 一つのダッシュボードに表示できるといったことができるようになりました。

セキュリティ向けプラグインShieldのリリース(2月)

商用向けのプラグインの第2弾です。 セキュリティ強化のためのプラグインで、いろいろなところで引き合いがあったりします。

初のユーザカンファレンス、Elastic{ON}開催(3月)

サンフランシスコで、弊社初のカンファレンスが開催されました。(来年(2016年)もサンフランシスコで開催されます。) また、ここで、以下の2点の発表がありました。

  • ロゴ及びドメイン名などの変更
  • Foundのジョイン

約1300名が参加する大イベントでした。 初の渡米で楽しんできましたが、ドメインの切り替えなどは大変でした。。。 まだ、ロゴを変えて1年経ってないということが実感できてないです。

Foundのジョインはまだまだ、日本で知名度が出てないかもなぁと。 もっと広めないと。 利点としては以下の通りです。

  • 新バージョンがすぐに利用可能に。また、バージョンアップも画面で指定可能
  • 公式プラグイン+その他いくつかのプラグインが利用可能

Elasticsearch 1.5 リリース(4月)

主に、resiliencyに関する改良になります。 毎リリースで信頼性向上につながる改良が含まれる形になっています。 このリリースの近くで初の東京の外での勉強会を名古屋で開催したりもしました。

discuss.elastic.coをオープン(5月)

これまでは、Google Groupsを使っていましたが、Elasticが提供しているプロダクトが 別々のグループであったために、プロダクトにまたがった質問がやりにくかったり、検索がしにくかったりという問題点がありました。 今では、過去のGoogle Groupsのデータも移行されているので、是非参加して、質問・回答してみてください。 日本語でやりとりできるカテゴリもあるので、どんどん、やりとりしていただければ。

Elasticsearch 1.6 リリース(6月)

2.0に向けたUpgrade APIが含まれるなど、次期リリースに向けた準備が整いつつあるリリースでした。 他にもsynced flushの取り込みやレスポンスのJSONのフィルタリングなど細かな改善も取り込まれています。

Found PremiumとStandardリリース(7月)

Foundに弊社のサポートチームがサポートできるプレミアムが追加されました。 これにより、商用プラグインとして提供しているShieldが(現在はWatcherも)利用できるなど、 より便利になりました。また、Kibana 4も無料で提供されていたりします。

小さなサイズのものですと、無料で試していただけるものもあるので、試してみてもらえればと。

Elasticsearch 1.7 リリース(7月)

1.x系、最後のリリースでした。 小さい改善ですが、セキュリティフィックス、クラスタの安定化に寄与する機能改善が含まれています。

このリリース直前に大阪、京都で勉強会も開催してみました。

Elasticsearch 2.0.0-beta1 リリース(8月)

待ちに待った、Lucene 5ベースのElasticsearchの登場でした。 doc_valuesがデフォルトになったり、エラーが構造化されて見やすくなったり、 Pipeline Aggregationが導入されたりしています。 また、問題点の洗い出しも兼ねて、ベータリリースとして、本リリースまでに多くのIssueをあげていただきました。

Elasticsearch 2.0.0 リリース(10月)

2.0の本リリースです。リリースまでに、beta1、2及び、rc1がリリースされました。

追加された機能や目玉の改善については「Elasticsearch 2.0の紹介」のスライドを参考にしていただければと。

また、Elasticsearch 2.0のリリースに合わせて、商用プラグインやLogstash、Kibanaの新しいバージョンがリリースされました。 Kibanaなどは、プラットフォームとしての機能を備え、SenseやTimelionと言ったプラグインアプリもリリースされています。

Elasticsearch 2.1.0 リリース(11月)

Beats 1.0.0のリリース(11月)

Go言語で書かれた軽量データシッパーになります。 パケットをキャプチャしてElasticsearchに送るPacketbeat、 topコマンドで取れるデータなどをTopbeat、 ログファイルなどを取り込み配送するFilebeatがリリースされました。

libbeatと呼ばれる、 ベースとなるライブラリを元にしたプロダクトで、Logstashのエージェントのような使い方もできるようになっています。

Go言語に興味のある方などは、調べてみてはいかがでしょう?

来年は?

日本では、1/7に第14回Elasticsearch勉強会を開催します。 すでに、38名のキャンセル待ちとなっていますが、おそらく、年明けにキャンセルがそこそこ出ると思うので、まだ間に合うんじゃないかなぁと。

会社としては、Elastic{ON}16が控えています。参加される方は、ぜひ現地で声をかけてください!!

その他にもイベント、オープンソースカンファレンス(まずは、大阪東京)などに出没する予定ですので、こちらも参加していただければと。

では、また来年のAdvent Calendarでお会いしましょう!


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